グローバルナビゲーションへ

本文へ

フッターへ


診療科・部門

ホーム >  診療科・部門 >  泌尿器科

泌尿器科



科の特徴・得意分野

良性から悪性まで泌尿器科全般の疾患に対応できます。特に腎癌、腎盂尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、尿膜管遺残症、腎盂尿管移行部狭窄症に対する腹腔鏡手術を得意としています。
また良性疾患では、前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺レーザー核出術(HoLEP)は広島県一の症例数を実施しており、尿路結石に対する砕石術も積極的に行っております。

主任部長は、2009年4月~2022年3月までの13年間、広島県内随一の症例を誇る施設で腹腔鏡手術の執刀および指導をおこなってまいりました。当施設ではロボット支援下手術を導入しておりませんが、可能な限り低侵襲治療を行うことを心がけておりますので、腹腔鏡手術のご希望がありましたら気軽にご相談ください。

腹腔鏡手術について

腹腔鏡手術とは、お腹に3~5か所、5~12mm径の小さな穴をあけて、そこから筒状のカメラや器具を入れて手術を行う手術です。腹腔鏡手術は開腹手術に比較して
① 傷が小さい
② 痛みが軽い
③ 術中術後の出血が少ない
④ 術後の癒着が少ない
などの特徴があり、泌尿器科領域ではほとんどの疾患に対して腹腔鏡手術が行われております。

当院で行える腹腔鏡手術

副腎腫瘍 腹腔鏡下副腎摘除術
腎腫瘍 腹腔鏡下腎全摘除術
腹腔鏡下腎部分切除術
腎盂尿管癌 腹腔鏡下腎尿管全摘除術
腎盂尿管移行部狭窄症 腹腔鏡下腎盂形成術
浸潤性膀胱癌 腹腔鏡下膀胱全摘除術
前立腺癌 腹腔鏡下前立腺全摘除術
尿膜管膿瘍・遺残症 腹腔鏡下尿膜管摘除術
精索静脈瘤 腹腔鏡下精索静脈瘤手術
骨盤性器脱 腹腔鏡下仙骨膣固定術

当科で扱っている主な疾患

副腎腫瘍

副腎は腎臓の上に存在する小さな臓器で、生命維持し必要な様々なホルモン(副腎皮質ホルモン、副腎髄質ホルモン)を産出する臓器です。腫瘍からこれらのホルモンが異常に産出する場合や、ある一定以上の大きさで悪性が疑われる場合は腹腔鏡下副腎摘除術を施行します。

腎腫瘍

4㎝以下の転移のない症例に対しては原則として腹腔鏡下腎部分切除術を施行しており正常腎実質を可能な限り残すことで腎機能の保持に努めます。4㎝以上でも腎門部(腎に流入する血管や尿の出口となる腎盂がある部位)が残せる症例に対しては腹腔鏡下腎部分切除術を第一選択とし、残存腎機能の保持に努めます。
摘除不能な腎細胞癌や転移を有する腎細胞癌に対しては分子標的薬や新規免疫治療薬(immuno-oncology drug:I-O drug)を用いた全身治療も行っております。

腎盂尿管癌

転移のない症例に対しては、原則として腹腔鏡下に腎臓と上部尿管を遊離し、下腹部に小切開を加えて腎臓から下部尿管を1塊として摘除する腹腔鏡補助下腎尿管全摘除術を施行します。リンパ節や他の臓器に転移している症例に対しては化学療法(抗がん剤)、放射線療法、免疫チェックポイント阻害剤を組みあわせた集学的治療を行っております。

膀胱癌

筋層浸潤がない癌に対しては経尿道的に腫瘍を切除します(TUR-Bt)。また上皮内癌や、範囲が広い症例、頻回に再発する症例に対してはBCG(弱毒結核菌)を用いた膀胱内注入療法を行います。
筋層に浸潤している進行癌に対しては、腹腔鏡下に膀胱全摘除術(および尿路変向術)を施行します。開腹手術は下腹部に大きな切開を必要とし、術中の出血量が多く、術後腸閉塞等の合併症も多いですが、腹腔鏡下に施行することでこれらの合併症を抑えることができます。当院は腹腔鏡下膀胱全摘除術の施設基準を満たしております。
摘除不能な症例や転移を有する症例に対しては腎盂尿管癌と同様、化学療法(抗がん剤)、放射線療法、免疫チェックポイント阻害剤を組みあわせた集学的治療を行っております。

前立腺癌

早期癌に対しては腹腔鏡下前立腺全摘除術を施行しております。当院は腹腔鏡下前立腺全摘除術の施設基準を満たしております。開腹手術と比較して術後の疼痛が軽く、術中出血量が少ない等のメリットがあります。また術後尿失禁を軽減するべく術式の工夫を行っております。
手術以外ではPSA監視療法、放射線療法、抗男性ホルモン療法などがあります。放射線治療に関しては当院には設備がないので他院に紹介して施行しております。
進行癌に対しては治療ガイドラインに準じて抗男性ホルモン療法、放射線療法、手術療法等を組み合わせた集学的治療を施行しております。

精巣腫瘍

早期癌に対しては手術(高位精巣摘除術)を施行します。進行癌に対してはさらに放射線治療(他院に依頼)や化学療法(他院に依頼)が必要となります。

陰茎癌

早期癌に対しては手術(陰茎部分切除術など)を施行します。進行癌に対しては化学療法が必要となります。

腎盂尿管移行部狭窄症

腫瘍や結石以外の何らかの原因で腎盂から尿管へ移行する部位での尿の輸送が障害され、腎盂が腫れた状態(水腎症)を腎盂尿管移行部狭窄症といいます。これを放置しておくと腎機能が悪化し廃絶することもあります。当科では腹腔鏡下に狭い部位を切除して腎盂と尿管を再吻合する腹腔鏡下腎盂形成術を施行します。

尿膜管遺残

胎児期に臍と膀胱をつなぐ管(尿膜管)が出生後も残存する疾患で、ここに感染症を起こし、臍から膿が出たりすることがあります。抗生剤等の薬物治療が無効な場合や繰り返す場合は手術(腹腔鏡下尿膜管摘除術)を施行します。

精索静脈瘤

精索の静脈がうっ滞して、陰部の不快や疼痛を感じる疾患で造精障害の原因となりうるので腹腔鏡下(または直視下)にこの静脈を結紮する手術を施行することがあります。

前立腺肥大症

前立腺の肥大が原因で排尿困難や頻尿などの排尿障害が出現する場合は、まず薬物療法を行い、それが無効な場合は手術を検討します。当科ではお腹を切らずに(経尿道的に)、レーザーを用いて前立腺の内線をくり抜く手術(経尿道的前立腺レーザー核出術:HoLEP)を積極的に施行しており、県内随一の症例数を誇っております。この術式は従来の方法(経尿道的前立腺切除術:TUR-P)と比較して、出血量が少なく、術後バルーンカテーテルの留置期間が短く、術後再発率が少なく、また抗凝固薬を継続したまま施行できるなどの利点があります。

尿路結石症

小さな結石に対しては対外衝撃波結石砕石術(ESWL)や経尿道的結石砕石術(TUL)を施行しており、比較的大きな結石に対しては経皮的結石砕石術(PNL)や経皮・経尿道同時内視鏡手術(ECIRS)を施行しております。

尿路感染症・性行為感染症

様々な尿路感染症(腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎、精巣上体炎など)や性行為感染症(淋菌性尿道炎やクラミジア尿道炎など)に対し薬物療法を行います。

骨盤性器脱

骨盤性器脱は骨盤底筋の支持組織の脆弱化が原因で、膀胱や子宮、直腸などが膣口より脱出する病気です。当科では腹腔鏡下に膣壁と仙骨を固定するメッシュを埋め込む手術(腹腔鏡下仙骨膣固定術)や経膣的にメッシュを埋め込む手術(TVM手術)を施行します。

尿失禁・過活動膀胱

尿失禁には腹圧性と切迫性があります。
咳をしたときや重いものを持ち上げたときにおこる腹圧性尿失禁に対し、薬物治療が無効な場合は尿道の下にテープを埋め込む手術(TVT or TOT手術)を施行します。
過活動膀胱に伴う、急な尿意とともに失禁する切迫性尿失禁に対しては薬物治療で対応します。
難治性の症例に対してはボツリヌス毒素膀胱内注入療法を施行します。

外来診療表

午前 【診療時間】8:45~11:00
【受付時間】8:15~11:00
甲田
定秀
井村
担当医 甲田
定秀
井村
担当医 甲田
定秀
井村
※火・木曜日は初診は10:30まで
午後 検査のみ、診察はありません
ESWL
検査
手術 ESWL
検査
手術 ESWL
検査

医師

主任部長

医師
(卒年)
専門領域・資格等
専門領域 学会/認定資格・その他
甲田 俊太郎
(平成9年)
泌尿器科一般
  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会 泌尿器腹腔鏡技術認定
  • インフェクションコントロールドクター
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

部長医師

医師
(卒年)
専門領域・資格等
専門領域 学会/認定資格・その他
定秀 孝介
(平成22年)
泌尿器科一般
  • 日本泌尿器科学会 専門医
  • 日本泌尿器科学会 指導医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医
  • Boston Scientific SpaceOAR認定医
  • 日本性感染症学会 認定医

医師

医師
(卒年)
専門領域・資格等
専門領域 学会/認定資格・その他
井村 雄介
(令和2年) 
泌尿器疾患一般 【学会/認定資格】

施設認定

  • 日本泌尿器科学会専門医教育施設
PAGETOP