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季刊誌「ひまわり」


今月のお知らせ



新型コロナウイルス感染症の検査について

コロナウイルス感染症流行のため検査実施数が増えて様々な検査の名前を聞くようになりました。そこで新型コロナウイルスに関わる代表的な検査について説明します。

1. 遺伝子検査(PCR検査)

コロナウイルスの遺伝子を検出検査です。コロナウイルスの遺伝子を専用の薬液を用いて増幅させ検出します。鼻や咽頭をぬぐった細胞や唾液を採取し、検査を行います。感染して発症する数日前から検出可能とされています。精度は高く、感度は約70~80%程度と言われていますが、感染していても検査材料を採取した場所によっては陰性となることがあります。一方で、遺伝子のかけらが残っていると感染力がない場合でも陽性となることもあります。

2. 抗原検査(イムノクロマトグラフィー法)

コロナウイルスの抗体を用いてウイルスが持つ特有のタンパク質(抗原)を検出する検査です。一定以上のウイルス量が必要なのでPCR検査に比べ感度は劣りますが、短い時間で結果が出ることや特別な検査機器を必要としないことが特徴です。速やかな判断が必要な場合に検査されることが多いです。

3. 抗体検査

過去にコロナウイルスに感染していたかを調べる検査です。ウイルスに感染すると形成されるタンパク質(抗体)が血液中に存在するかを調べます。体内に抗体ができるまでには時間がかかります。コロナウイルスに感染した場合だけでなく、ワクチン接種によって抗体ができた場合にも陽性となります。

新型コロナウイルス感染症検査で『陽性』の場合、検査に使う材料を採取した時点における感染が確定されます。
しかし、1回の検査結果が『陰性』であっても感染を否定するものではありません。
そのため、検査法や検査に使う材料を考慮した検査法を選び,適切な検体を採取することが重要です。

参考文献:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針 第4版
臨床病理検査室

記録更新しました!
マンモグラフィ検診 施設・画像認定

当院では平成26年3月から特定非営利活動法人日本乳がん検診制度管理中央機構が行う 「マンモグラフィ検診 施設・画像認定」を取得しており、今年で3度目の更新を行うことができました。 マンモグラフィ検診 施設・画像認定とは、マンモグラフィ検診の精度を高め維持する事を目的に、 乳房撮影装置や実際に撮影されたX線写真、撮影に要したX線量、撮影技術などを総合的に評価し、乳房撮影に必要とされる基準をすべて満たした施設を日本乳がん検診精度管理中央機構が認定するものです。
当院は日本乳がん検診制度管理中央機構の認定を受けた医師、および診療放射線技師の体制で検査を行っております。今回の認定を受け、より良い診断体制を整えていく所存ですので、安心し て検査を受けに来られてください。

マツダ病院の認定看護師の看護実践

第3回 テーマ『認知症高齢者の食支援』

摂食喋下障害看護認定看護師 松岡聖剛

摂食喋下障害看護認定看護師の活動
患者さんに適した喋下訓練や食事形態の選択、食事介助方法の検討、脱水、窒息誤喋性肺炎などを予防し、安全な食生活を送れるよう援助しています。

食事選択のポイント
認知症高齢者の特徴として内服薬、歯の欠損などの影響で、咀哨(そしゃく)に時間がかかり、喋下するタイミングが遅れることがあります。

■柔らかく調理した刻み食にあんを掛ける
喋下調整食3、4相当(図参照 例:麻婆豆腐)は 咀噌が容易で、喉でばらけにくく、誤喋窒息を予防する食事形態です。
■義歯がある場合は使用する
形があるものを咀咽する場合必ず歯が必要です。かみ合わせが悪い場合はかかりつけの歯科で調整しもらいましょう。
地域連携に向けて
マツダ病院退院後、近隣施設や在宅で療養される患者さんには、右に示します「喉下パスポー ト」で清報提供させて頂いています。検査結果、食事摂取条件、介助をする際の注意点について記載できるようになっています。 地域で協力して安全な食支援ができるよう連携を図っていきたいと思います。在宅・施設での看護、介護にご活用ください。

認知症看護認定看護師 藤本藤江

認定症看護認定看護師の活動
認知症患者の生命、生活の質、尊厳を保持したケアを看護職や他職種と協働し安全で安心な生活・療養環境を調整し、発症から終末期まで、認知症者と家族のサポートを行っています。
認知症の人の食欲低下
認知症の症状には、元気の無くなる症状があります。例えば、意欲の減退や関心の低下、食欲低下もその一つで栄養状態の悪化や体重減少は認知症の人にはよく見られます。
食事中の様子を観察してみましょう。様々な理由があることが分かります。

認知症の経過の中でも「食べる」という行為は排泄などに比べると自立性を保ちやすいと言われています。認知症の人の食事支援では食べれない理由に応じた適切な支援が必要となります。
そして、 「いつ」「何を」「誰と」 「どのような場で」食べることが、その人によって豊かな食事になるかを吟味して環境を整えていくことが重要です。
参考資料:PLUSCHUGAI中外製薬医療関係者向けサイト(chugai-pharm.jp)
参考図書:高山成子:認知症の人の生活行動を支える看護 医歯薬出版株式会社
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