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ワクチン(予防接種)あれこれ

----小児感染症学会2016年から----

 

★日本脳炎ワクチンについて
このワクチンは改良に改良を重ねられた良いワクチンです。生後6カ月から接種可能ですので、早めに接種されたらよいです。2016年、九州地方で、成人の報告例が出てきているので注意が必要です。一般的には、3歳以上での接種を勧奨されていますが、2016年小児感染症学会の0歳児の発症報告から、生後6カ月になれば、早めに接種をと勧めていました。

 

★インフルエンザワクチンについて
@ ワクチン株の選定について:WHOが北半球用と南半球用に毎年2回 推奨株を選定し、その後、我が国では国立感染症研究所でWHO推奨株を参考に株を選定しています。しかしながら、5-6月に、今年のワクチンはこの株でと発表した後に、製造販売される10月までにインフルエンザウイルスは自然界で変異していくためワクチンはウイルス変異に追いつけない状況です。 2015/16シーズンからワクチン組成株数は、それまでの3株が4株になっています。

A 他のワクチンとは別格です。格段に有効率が低いといいますか、他のワクチンとは有効率の判定方法が異なっています。インフルワクチンの有効率がもしも50%でしたら、効果が高いと判断されます。インフルワクチンの有効率については、Test Negative case control Design(TND)という統計手法が使用されています。 概略を書きますと、ワクチン接種グループ1000人とワクチン未接種グループ1000人につき、ワクチン接種グループでインフル発症者が50人未接種グループで、発症者が100人という結果がでれば、50%有効という統計手法です。

B 0歳児へのインフルワクチンはあまり効果なく、効果があるとはっきりしているのは、1歳以上12歳まで。中学生(13〜15歳)はワクチン接種しても理由は不明ですが統計上は、あまり効果なしと言われています。米国でも日本でも同じ結果が出ています。

C 一方で、1〜12歳児にインフルワクチン接種をすれば、集団として、高齢者に対して感染予防効果があり、高齢者の死亡が減少するというデータがあります。日本では、1960年代から1994年まで、学校でインフルワクチンの集団接種をしていた時代がありました。その時代は高齢者のインフル死亡が少なかったそうです。この事象は、現在、米国で見直されており、高齢者のインフル死亡を予防するには、1〜12歳児のインフルワクチン接種を促進すればよいのではないかと言われて米国ではその方向に研究が進んでいます。ただ、その時代の高齢者と現在の高齢者をそのまま比較してよいものかどうかという問題点はありますが。

D 日本がインフルワクチンの集団接種を中止したのは、“統計”データから中止になったのではなく、“前橋レポート”という有力なレポートが出されて中止になったといういきさつがあります。今後、さらに多くの検証がなされていくものと思われます。

★卵アレルギーの人へのインフルエンザワクチン
  培養基材に孵化鶏卵が使用されていますが、全身症状あるいはアナフィラキシーを起こしたことがなければ通常特に問題なく接種可能です。近年は、高度に精製されていますがごく微量の鶏卵由来成分が残存し、これによるアレルギー症状が稀に起こることもあります。インフルエンザ発症のリスクとワクチン接種に伴う副反応とのバランスを考慮しての判断となります。


◎ワクチンで予防できる病気はワクチン接種を積極的にしていきましょう。未だに、ワクチンのない疾病がたくさんあり、それらについては、したくてもできないのですから。

外来診療表

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・小児神経外来
第1・第3月曜日(予約のみ):石川医師
診療受付時間(11:30まで)

医師

医師
(卒年)
専門領域・資格等
専門領域 学会/認定資格・その他

症例・検査・手術実績

入院患者数
平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年
403人 396人 302人 289人 225人

食物負荷試験 延べ回数
平成23年 平成24年 平成25年 平成26年

平成27年

19回 30回 38回 22回 18回

※もっとも多い負荷食品は卵黄、全卵、卵製品です。負荷食品は、保護者と相談の上決定します。