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整形外科

肩周囲疾患について

整形外科全般にわたり、患者さんに安心して治療を受けていただく診療体制を整えています。
よくある疾患の一部をご紹介いたします。

腱板(けんばん)断裂

腱板とは?
肩関節で上腕骨を取り巻くようについている、肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋を総称して呼ばれているものです。

腱板断裂とは?
外傷や加齢による磨耗などの原因で上腕骨の付着部から腱板が破れるもので、最も多いのが図で示されている棘上筋腱の断裂です。

腱板断裂の症状は?
肩の痛みと運動障害です。五十肩と症状が似ていますので注意が必要です。

腱板断裂の治療法は?
破れた腱を、付着部である上腕骨に特殊な糸などで縫合固定をします。破れが大きく縫合が不可能な症例には、大腿筋膜などを移植することがあります。

前から親指が肩甲下筋、中指が棘上筋、環指が棘下筋そして小指が小円筋を示します。

反復性肩関節前方脱臼&亜脱臼

肩の前方脱臼&亜脱臼とは?
正常の肩関節に外傷が加わり、骨頭が前方あるいは前下方へ脱臼&亜脱臼をします。この時前方にある関節包付着部や関節唇の剥離、断裂あるいは関節窩前縁の骨折を起こします。

つまり右のイラストで示す 『下関節上腕靭帯ー関節唇複合体損傷』 を生じます。さらに上腕骨骨頭の後外側部に軟骨欠損も同時に生じます。
脱臼と亜脱臼の違いは、整復操作が自分で出来るかどうかの違いで、亜脱臼は自分で出来きます。脱臼の際生じる損傷はその程度に差があってもどちらも生じるので、亜脱臼といっても放置せず専門医での診断を受けることが大切です。

反復性脱臼&亜脱臼とは?
初回脱臼の際生じた下関節上腕靭帯−関節唇複合体損傷部が治癒しないまま残存し、スポーツや日常生活において軽微な外力により容易に再脱臼を起こすものをいいます。

治療方法は?
脱臼を繰り返し日常生活やスポーツ活動に支障をきたす場合は、手術法以外には根治的治療法はありません。手術方法には、観血的に直接損傷部位を修復するBankart法、Bristow法などが行われていますが、最近は手術侵襲が少なく、また縫合材料の進歩により手術成績も向上していることから鏡視下手術がよく用いられています。当院でも2003年からは鏡視下手術を行っています。

肩鎖関節脱臼

肩鎖関節脱臼とは?
自転車などで転倒し、肩峰に直接的に外力が加わって生じます。スポーツをしていて受傷することも多くあります。

肩鎖関節脱臼の症状は?
肩鎖関節部の痛み、腫れ、変形(タイプVでは鎖骨遠位端が飛び出して見えます)、また肩の後ろに打撲による擦過創を生じることが多くあります。

肩鎖関節脱臼の治療方法は?
タイプT,Uは保存的治療を行います。痛みの強い間は三角巾などで固定し安静にして、痛みが取れてきたら徐々に動かしていきます。
タイプVは保存的治療で良しとする意見と手術を勧める考えとがあります。スポーツ選手、重労働者など早期復帰を望まれる場合は手術的治療が選択されることが多く、当院でも原則として手術(Cadenat法)を行っています。入院期間は4〜5日程度です。