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がん治療について

肝がんに対するラジオ波焼灼療法(RFA)

ラジオ波焼灼療法とは、導電体に電流を流すと熱が生じるという導電過熱現象を応用し、人体に電気を流すことにより局所を加熱焼灼し、肝がんなどの病変を凝固壊死させるという原理の治療法です。

治療の実際

超音波(エコー)にて肝がんを観察して穿刺部位を決定した後、同部位を充分に局所麻酔します。麻酔部位よりボールペンの先程度の太さの針を腫瘍内に挿入し、ラジオ波を流して腫瘍を6から12分間加温します。一般的には1回の穿刺治療にて約3cmまでの腫瘍を焼灼できます。3cm以上の肝がんの場合は穿刺部位を変えて複数回焼灼することにより治療が可能となります。針を刺すだけですので、外科的治療法に比べて患者さんの負担が少ない治療法です。

治療適応

1.肝がんが切除不能か、患者が外科的切除を希望しない
2.肝がんの大きさが3cm以下かつ3個以下、または5cm以下で1個
3.血小板数5万以上、プロトロンビン時間50%以上、黄疸がないこと(総ビリルビン2mg/dl以下)
4.コントロールが困難な腹水がない

合併症

疼痛
局所麻酔(皮膚と腹膜麻酔)を行いますが、焼灼するがんの中心温度が上昇するため、治療中には痛みを感じます。その時には必要に応じて鎮痛剤を使用させていただきます。

出血
血小板の少ない患者さんにおいては、肝臓の穿刺部分から腹腔内に出血する可能性がありますが、頻度的には非常にまれです。

肝機能の悪化、肝不全
治療した後肝機能が悪化しますが、ほとんどの場合肝機能悪化は一時的でありすぐに治療前の数値に戻ります。しかし肝臓にがんができる患者さんの多くは何らかの慢性肝疾患を患っておられる方が多く、もともと肝臓の予備能力が低下していますので、治療後に黄疸や腹水、高アンモニア血症など肝不全の状態に陥る事もまれですがあります。肝不全にならない様に、治療前には個々の患者さんに関して、どんな治療法が良いかを検討して行います。

入院の流れ

入院前の外来受診時または入院当日、患者さんとご家族に治療説明書を用いてラジオ波焼灼療法の治療の実際、治療適応、合併症についてご説明し、治療に対する同意を得させていただきます。
治療は入院当日の午後行い、1時間程度で終了します。
術後は4時間ベッド上にて絶対安静とし、その後は食事も可能となり、病棟内に限り動くことができます。
翌日肝機能や貧血などの血液検査を行います。また行動制限はなくなります。
治療の翌々日CT検査にて治療効果判定を行い、経過が良好であれば治療後3から4日後に退院となりますので、入院期間は4から5日間です。


RFAシステム

RFA術前・術後CT画像